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アンケート結果 治療法:美容鍼

【症例紹介】美容鍼灸

 

女性にとって美容は永遠のテーマですが、美容鍼灸は鍼灸師にとって人気の鍼灸の一つでもあります。このページでは、美容鍼灸の基本的な知識とその具体的な施術内容について解説します。

 

全身から診た美容

なぜ美しさは損なわれるのか。それは、全身の健康状態と深いつながりがある。全身が健康な状態であれば、美しい状態は保たれる。

 

当院では、美容は「健康」という大枠の中の一端であるとと考える。美容だけを追い求めると大枠が見えず、その時に出ている症状の改善にとどまってしまう。治療家は、常に全身で身体を捉えるように心がける必要がある。

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なぜ、健康が侵され「美」という状態から遠ざかってしまうのか?そこでまずは、今現在の症状(肌荒れ、たるみ、法令線など)を、あくまでも”反応点”であると考えてみる。

 

この反応点を見ることにより、多くの情報を得ることができ、治療方針を立てることができる。

 

実例

1,肌を反応点と捉える

例)「肺」が侵され、肌(皮毛)に反応が出ている。肺の「納気」呼吸の乱れ。

 

2,その相克関係を考える

例)「心」の相克の影響が強い。心は神を蔵している→精神・自律神経バランス

 

3,その相生関係を考える

例)ストレスによる肝火上炎。

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鍼刺激によって得られる3つの効果

 

1,自律神経のアンバランスを整える

2,免疫系を活性化させる

3,抗ストレスホルモンの放出

 

これらの効果により、全身を健康へと導き、美容へとつなげていく。

鍼のボトムアップ効果により延髄→中脳→視床下部まで刺激を到達させ各種反応を促す。

リラックスすることによるトップダウン効果→前頭葉のへの刺激

 

症例紹介

 

患者属性

年齢:38歳

性別:女性

職種:デスクワーク

主訴:肌あれ

 

問診検査

仕事が忙しく睡眠時間が4〜5時間。

夢を多く見る。

首、肩こり、頭痛あり。

手足の冷え、のぼせ、口内炎。

腹部は全体的に固い。

疲れがたまると肌あれしやすく、咳風邪を引きやすい。

 

治療計画・治療内容

肌あれを「肺が侵されて皮毛に反応が出ていると」捉え、中府、尺沢、太淵に刺針。

 

疲れると咳風邪を引きやすいことからも、肺の宣発、粛降機能の低下、腎の納気機能の低下を考える。

 

また相克関係の心の影響があると考える。心は神を蔵するので、精神的、自律神経の影響を受けやすい。

 

この患者さまの場合、仕事が忙しく睡眠時間も少なく、また夢も多く見ているため、頸動脈付近の人迎、斜角筋、乳突筋と前頸部をアプローチ。頭痛も乳突筋のトリガーで改善。

 

心が侵されている要因として、その相生関係の肝がストレスにより肝火炎上していると想定し、肝の気を流して流れを良くする、肝の熱を冷ますために太衝、風池、陽陵泉、侠谿、厲兌。

 

ストレスにより自律神経の乱れを想定し、顔面神経パルス。側頭筋に刺針。

 

その他の刺針として、印堂、百会、太陽、きょう車、内関、合谷。

 

各井穴に刺針以外の方法で刺激を与える。(井穴への刺針は痛みが強いためマッサージクリームを使った)

 

自律神経の乱れ、睡眠障害、呼吸器(咳風邪)の状態、また長時間のデスクワークから、横隔膜神経パルスによって、横隔膜、大腰筋、斜角筋に同時にアプローチ。

 

自宅でのケアとしては、酒や脂っこい食べ物、辛い食べ物はなるべく避けることを提案。大根やなす、きゅうりなどの寒涼性の食材をとることや、気分を変えて外の風を当たったり、体を動かすなどストレスを発散させるようなことを勧める。

 

また長時間のデスクワークにより日頃日光を浴びる機会が少ないため、生体活動時間に乱れが生じるので、日光浴をすることを特にすすめた。

 

週1回の来院ペースを1ヶ月、その後、2週に1回のペースで来院中。

 

 

 

執筆:女性専用治療院ビブレス たかしま

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